売上と入金は別もの?会計の基本を売掛金と前受金で考える

2026.03.13  ogiwara

売上とお金のタイミングは同じではない

― 売掛金と前受金の考え方 ―

年度末になると、売上の数字を確認する場面が増えてきます。
ただ、経理の仕事をしているとよく感じるのが、

売上とお金の動きは、必ずしも同じタイミングではない

ということです。

今回はその例として、
売掛金と前受金を簡単に整理してみたいと思います。


売上は「役務の提供が完了したとき」に計上する

会計では、
商品を納品したときや、サービス(役務)の提供が完了したときに売上を計上します。

つまり、

仕事が完了したタイミングで売上が立つ

という考え方です。

例えばこんなケースです。

  • 3月20日:商品を納品

  • 3月25日:請求書を送付

  • 4月30日:入金

この場合、売上は3月の売上になります。
ただし、3月の時点ではまだ入金されていません。

このように、

売上が先に計上され、お金は後から入る

ということがよくあります。


売掛金:売上は立っているが、まだお金をもらっていない

この「まだ入金されていないお金」が
売掛金です。

売掛金は、
すでに売上として計上したが、まだ回収していないお金を指します。

つまり、

  • 売上:すでに計上されている

  • お金:まだ入っていない

という状態です。


前受金:お金はもらっているが、まだ売上ではない

逆のケースもあります。
それが前受金です。

前受金は、
先にお金を受け取っているけれど、まだ売上にはしていないものです。

例えばこんなケースです。

  • 3月10日:お客さんから入金

  • 4月1日:サービス提供

この場合、3月の時点では
まだ役務の提供が完了していないため、売上にはできません。

そのため、3月の帳簿では
前受金として処理します。

つまり、

  • お金:すでに受け取っている

  • 売上:まだ計上していない

という状態です。


売上とお金のタイミングはずれる

ここまでを整理すると、こうなります。

売掛金

  • 売上:先

  • 入金:あと

前受金

  • 入金:先

  • 売上:あと(役務提供後)

このように、
売上とお金の動きは同じタイミングではありません。


年度末に確認しておきたいこと

年度末になると売上の数字に目が行きがちですが、
同時に確認しておきたいのが

  • 売掛金はきちんと回収できそうか

  • 前受金は来期の売上になるのか

といった点です。

売上だけでなく、
お金の動きと合わせて見ることも大切になります。


まとめ

売上とお金は、同じタイミングで動くとは限りません。

  • 売掛金:売上は立っているが、まだ回収していない

  • 前受金:お金は受け取っているが、まだ売上ではない

そして売上は、

商品を納品したときや、役務の提供が完了したときに計上される

という点も、会計の基本として押さえておきたいところです。

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