前回は、「管理会計」と「財務会計」の違いについて書かせていただきました。
今回は、管理会計に焦点をあてお話します。
管理会計の目的は、とてもシンプルです。
会社の数字から、次にどう動くべきかを考えること
そのために、最低限おさえたいポイントは3つだけです。
① どこで儲かっているかを見る
まずは、会社全体の数字ではなく、
商品別・部門別・店舗別に分けて利益を見ます。
具体例
同じ売上500万円でも、
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A店舗:利益100万円
-
B店舗:利益20万円
ということはよくあります。
この場合、「売上」ではなく「利益」を基準に、
A店舗は伸ばす、B店舗は原因を探す、という判断ができます。
② 売上ではなく利益を見る
売上が増えても、利益が増えなければ意味はありません。
管理会計では、どれだけ利益が残るかを重視します。
具体例
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商品A:売上1,000円、利益100円
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商品B:売上600円、利益200円
売上はAのほうが大きいですが、
会社により貢献しているのはBです。
「よく売れている商品」と
「儲かっている商品」は違うことがあります。
③ 数字の“変化”を見る
管理会計では、1か月の数字だけで判断しません。
数字の流れを見ることが大切です。
具体例
利益率が
12% → 11% → 10%
と少しずつ下がっている場合、
大きな赤字になる前に「何かおかしい」と気づけます。
原価が上がっているのか、
値引きが増えているのか、
次のアクションにつなげることができます。
まとめ
管理会計で見るべきポイントは、
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どこで儲かっているか
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本当に利益が出ているか
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数字がどう変化しているか
この3つだけでも十分です。
管理会計は、
数字を「まとめるため」ではなく、
判断するために使う会計です。
いかがでしたでしょうか。
数字が苦手でも、「どこを見ると改善につながるのか」がわかると、読み方がずっと楽になります。
次回は、予実差異をどう見れば改善につながるのか、実務で意識したいポイントをまとめていきます。


