ある日突然

2025.07.01  Yuki Kamata

先月のある日、ちょっとした出来事が我が家の暮らしを変え始めました。
きっかけは、家の駐車場に座りこんでいた1匹の猫。小柄で、毛並みはそれなりにきれい。どう見ても野良というより“誰かの飼い猫”っぽい。

「きっとそのうち飼い主が迎えに来るはず」と思って、最初は特に手出しをせず、様子見。けれど2日たち、3日たち…それでも、ずっと同じ場所にじっと座っていたんです。

正直、見ていて心がざわざわしました。

そしてついに、雨と風が容赦なく降りつけるある夜。
横で見ていた奥さんが、静かに一言──

「覚悟を決めろ。」

なんだかドラマみたいなセリフですが、そのときの彼女は本気モードでした(笑)
ということで、ついにその子をうちに迎え入れることに。タオルでくるんで、お風呂場で体を拭いて、温かい毛布とごはんを用意して…。

そこからがバタバタの始まりです。

警察署に届け出を出し、近隣の動物病院にも張り紙をお願いし、SNSにも情報をアップ。
「早く本当の家に帰れるといいな」と願いながら、できる限りのことをしてきました。

でも──気づけば1ヶ月。

今のところ、元の飼い主さんからの連絡はなし。
日々すくすくと我が家に馴染んでいくその姿に、私たちのほうが「このままずっといてくれてもいいかも…」なんて思い始めていたりします。

とはいえ、法律上は3ヶ月経過すれば正式に“所有者”として登録可能に
あと2ヶ月。まだ、どこかでこの子を探している人がいるかもしれない。だから、私たちはもう少し粘って待ってみるつもりです。

でも、正直に言います。
もう名前、つけちゃいました。
寝る場所、決まってきました。
お気に入りのおもちゃもできました。

…なんだか、うちの子になる未来も、悪くないなと思っています。

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