高校生にとって、秋は文理選択の重要な時期です。
ちょっと昔の話ですが、とある高校(女子高です)でおこなった文理選択のアンケートで
7割以上の生徒が「理系」を選んで、学校の先生が大慌て…なんてことがあったらしく。
そんな文理選択ですが、時代の流れによって考え方も変わってきています。
1,文理横断・文理融合教育の推進
社会課題の多様化・複雑化により、限られた専門分野の知識だけで課題解決をすることことは
難しくなってきました。これからの時代、、これまでの文系・理系のスキルと併せて
「様々な情報を活用・統合し、課題の発見や解決、価値の創造に結びつける能力」が必要とされます。
事実、大学では既に文・理双方の視点で学びをすすめる学部もつくられています。
※宇都宮大学の「データサイエンス経営学部」はそのよい例ですね。
そのため、高校でも文理コースの廃止に踏み切る学校が出てきています。
2、文理選択の基準、こうあるべき!
とは言うものの、依然として高校でも大学受験科目においても、文系・理系のコース分けが
されているのは事実です。その上で、どのように選ぶべきなのか。
「数学(理科)が苦手 → 文系」
「国語(英語)が苦手 → 理系」
このような消極的な進路選択は適切ではなくなってきた、ということです!
では、どのように選べばいいのか。
それは、「自分が目指す将来像」です。
将来やりたい仕事は何か、大学で学びたいことは何か、そのために高校でしっかり学んで
おくべきことは…。将来から逆算することで、今自分が「優先して学ぶ内容」が見えてくる
はずです。
3,苦手科目に向き合うために
入試段階で自分の得意科目を中心に受験プランを組み立てることは必須のことです。
その上で、苦手科目を切り捨てることはとても危険なことにもなりかねません。
実際に、「国語・英語が決め手になった」という理系の受験生も多いです。
苦手科目はについては、早めに対策を打つよう心がけましょう。特に苦手意識が固まって
しまうと、そこからなかなか抜け出せなくなってしまいます。「この科目は嫌いだ・苦手だ」
と思うことになった原因は、実は些細なキッカケ・原因であることも少なくありません。
そこまで遡って克服を図ることも有効な考え方ですし、学校の先生や塾の先生に相談をして
一緒に考えていくことも非常に有効な手段です( いつでも相談お待ちしてます ♪ )。
将来を見据えて主体的に・ポジティブに進路選択をおこなう。苦手科目の克服は、受験
のみならず、将来就職してからの課題解決能力にもつながります。
「嫌いなもの・苦手なものを切り捨てる」のではなく、「やりたいことを選ぶ」、そんな進路選択で
あって欲しいなぁと願っています。