今回は、大学入試の変化についてになります。
⓵「大学全入」の時代はもうすぐ? でも…。
「大学全入時代」がすぐそこまで来ている、と言われます。
21年度入試では、国私立大学の定員総数が62万人に対して大学志望者数が65万人。
早ければ2024年には「大学全入時代」が来る! とも言われています。
この状況で、意外にも?大学選びも過熱しているようで、ある大手予備校の調査では
「自分の目指す大学よりも、更に高いレベルの大学を選べるかもしれない」と、
より意欲的な受験生も増えてきているようです。(すばらしい!)
今までは高3でおこなっていたオープンキャンパス参加も、早い高校は1年生のうちから
見学に行くように促しています。高校受験が終わって、半年後には大学見学と文理選択。
高1後期から早速キャリア教育を取り入れる高校も目立ちます。
高校1年生にとっては、とても密度の濃い1年間ですね。
②学力試験だけではない! 受験方法の多様化。
受験方法も変わってきています。共通テスト・各私立大学の入試・国立2次といった学力試験
だけではなく、「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」といった
入試形態を選ぶ受験生が受験生全体の半数を超えました。
学校推薦型であれば1年生~3年生1学期までの評定による選抜、総合型選抜であれば
学校が活動や大学側のもとめる力を判断する入試形態(面接・小論だけでなく、学力試験も…)
早い大学は8月から募集を開始、9月には願書〆切で試験が始まるところも。
もちろん、志望理由書・小論・面接の難易度も高くなっています。
学校のアドミッションポリシーにもしっかり触れて、自分自身が何を学び、どうなっていきたい
のかを明確に述べられるかを厳しく見られます。
そのため、専門の予備校講師による「小論文対策講座」を年間で実施する高校も増えてきました。
ちなみに、とある有名難関大学では、定員の9割を上記の選抜入試で獲得してしまうとのこと。
一般入試だけに照準を絞ると、ちょっと危険かもしれません。
大学入試は、高校1年生次からすでに始まっているのです!