生徒を心配する気持ちを仮に親心に近いものとするならば、それは「先生心」とでも言うのでしょうか
今年3月に中学を卒業し、そのまま高校生になっても教室へ通ってくれている子がいます
以前高校生活は楽しいか聞いた時、その子は「友達ができなくて辛い」と顔を伏せながら話したのを覚えています
自分から話しかけようとか、相手の持ち物をほめてみようとか、そういった「普通」のアドバイスはできましたがその後どうなったのか気にかけていました
先日いわき植田校勤務だった際にその子とじっくりお話をすることができました
どうやら同じ趣味の友達ができたようで、その顔に明るさが戻っていました
その子との付き合いは3年目
頑張っている姿も迷っている姿もごく一部であるものの見てきました
塾の先生なんて、その子の人生の中で言えばほんの一瞬関わる人に過ぎません
ほんの一瞬だけだから笑顔で関わりたいなと、少しの切なさを感じつつ思います
今の自分の役割は現場担当ではなく管理になっています
「先生心」を感じる場面はほぼありません
しかし先生と生徒の居場所を守るのが自分の役割と思っています
それが今の私の「先生心」なのかもしれません