2024年入試がひと段落して、いろんなところから情報が集まってきます。
雑誌を立ち読みしつつ昔の同僚にも探りを入れつつ、世の中は常に動いているなぁ…と実感。
首都圏の中学受験の流れは、一定の時間をおいて周辺地域にも派生する傾向もあるので
意外に大切な情報です。
①公立一貫入試の倍率低下
以前は6~7倍が普通だった公立一貫入試も、4倍以下が増えてきています。
施設の良さ・ICT導入スピード・グローバル教育拡充といった観点から、私立人気が高まって
きているということもあるようです。
とはいえ「倍率下がった! やった!」と安易に受けることはできません。
受験生(受検生)の目が肥えてきた分、本気で対策してきた受検生が集まるため、むしろ
難易度は上がっています。むしろ私立・公立一貫の併願が普通になりつつあり、対策の「質」が
重要になってきます。
②MARCH・日東駒専 附属校の人気は…。やや頭打ち?
大学までの進学が(校内の成績によりますが)ある程度保証される附属校ですが、23年から
24年入試にかけて志願者数が増加したのが明大と早稲田系列くらいで、あとは軒並み減少傾向。
この原因はホントに複雑なようで、
・隔年現象(前年人気だった学校は翌年敬遠されやすい…らしいです)。
・高大連携による大学進学枠確保、その影響で増加した志願者を「個性評価するための入試」から
受験生が増えすぎたために「従来の4教科入試」に戻したことの影響。
ということもあるようです。入試界隈では「大学附属校バブルの収束」と言われているとか。
③中堅校を始めとした、「面倒見のよい学校」の人気
では、附属系列を選ばなかった受験生はどこに?
近年は、中堅校で「面倒見の良い学校」の人気が伸びてきています。特に理数系に力を入れて
いる学校(私も以前、進路指導で推しまくってました)が高大連携の影響を受けたことによって
躍進している状況が見られます。芝浦工大附属とか日工大駒場とか、東農大一とか電機大とか。
やはり企業からの評価も高いようです。
栃木の入試事情がそこまで大きく変化することは(今のところ)ありませんが、何が起きるか
予測不能なのが入試の世界。「新しい情報に触れることが大切!」といいながら、情報誌を買う
(という名目で)おこづかい増額を請求している今日この頃です。