ホテル暮らしでの出会いと別れ

2024.04.10  会田 眞一

昨年11月頃から週の半分以上を宇都宮のホテルで過ごしています。

本社近くのビジネスホテルに宿泊しているのですが、そこのフロントに笑顔の素敵な愛想の良い女性スタッフがいました。

初めて宿泊した当日のチェックインを担当していただいた時、その方の胸には「研修中」と書かれたネームプレートが付けれていました。

先輩が後ろに控えた状態でたどたどしく連泊の説明をしてくれて、笑顔もぎこちないものでした。

目線は基本下向き。

メモを見ながらの対応だったのでしょうね。

私もキープキャリエールに入社する前、いわきでホテルのフロントに従事していたので応援するような仲間意識のようなものがあり、よく覚えています。

 

1月、2月とよくチェックインを担当していただき、仕事に慣れてきたのかどんどんスムーズになっていきました。

余裕が生まれてきたのでしょう。

笑顔が明るいものになり、目を見て話すことができるようになっていました。

 

3月に入っていつしかその方を見かけなくなりました。

そして今日も見ていません。

フロントは基本3交代制なので、自分が出入りする時間帯のシフトから外れたのかもしれません。

退職されたのかもしれません。

「出会い」と呼ぶには傲慢で、「別れ」と呼ぶには空虚過ぎますが、その方は確かに、一人の客に過ぎない私の心に印象付いたのは事実です。

過剰なサービスも余計なおしゃべりも要りません。

ただ笑顔だけでこれほど印象に残るものなのですね。

 

嬉しい時はもちろん、辛い時にはにかっと笑って、自信がない時には不敵に笑って、楽しい時には静かに微笑んで。

そんな風になりたいものです。

やっぱり笑顔って、大事ですね。

 

 

 

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