経理の仕事というと、「正しく仕訳をする」「数字を集計する」「決算書を作る」といったイメージがあるかもしれません。
もちろん、正確な数字を作ることは経理の基本です。
しかし、経理に求められる専門性は、それだけではありません。
数字を集計した「その先」にある、数字を分析する力も重要な仕事の一つです。
今期は私の業務の一つの中に「分析をする」業務が増えました。
ですので今回は、経理に求められる「分析力」について、3つの視点から考えてみたいと思います。
1.数字を「比較する」力
数字は、単独で見ても良いのか悪いのか判断できないことがあります。
例えば、今月の売上が1,000万円だったとしても、それだけでは十分な情報とはいえません。
前月と比べてどうなのか、前年同月と比べてどうなのか、予算と比べてどうなのか。
このように比較することで、初めて数字の「変化」が見えてきます。
経理にとって、数字を見ることは、単に数字を確認することではなく、数字の変化に気づくことでもあります。
2.数字の「なぜ?」を考える力
数字に変化があったら、次に必要なのが「なぜ?」と考えることです。
例えば、売上が予算を上回っているのに、利益が予算を下回っているとします。
「売上が増えたから良かった」と終わらせるのではなく、
・売上数量が増えたのか
・単価が変わったのか
・原価率が上がったのか
・人件費やその他の経費が増えたのか
など、利益に影響した要因を一つずつ確認していきます。
数字の結果だけを見るのではなく、その数字が生まれた背景まで考えることが分析には必要です。
3.数字から「これから」を考える力
分析は、過去を振り返るだけではありません。
「このままいくと、期末はどうなるのか」
「今後、どのような数字になりそうなのか」
という未来を見ることも、経理の重要な役割です。
実績や予算との差異を確認し、その原因を把握することで、今後の着地見込みを考えたり、必要な対策を検討したりすることができます。
つまり、経理にとって数字は「結果」ではなく、会社のこれからを考えるための材料でもあります。
経理の分析力とは、難しい計算ができることだけではありません。(正直言うと、難しい計算はほとんどしていません)
数字を見る → 比較する → 変化に気づく → 「なぜ?」を考える → これからを考える。
この一連の流れが、経理に求められる分析力なのだと思います。
正確な数字を作ることはもちろん大切です。
その数字を「どう見るか」「どう読み取るか」まで考えることで、
経理は単に数字を管理するだけではなく、会社の意思決定を支える存在になっていくのではないか、と思います。
わたしもまだまだですので、立派な経理ウーマンになれるよう、日々精進します!


