栃木県内でも、中学入試が多様化してきました。
以前よく「2教科受験と4教科受験、どちらがいいんでしょうか?」という質問を受けました。
質問して下さるのはまだありがたいのですが、決めて報告して下さるご家庭も…。
受験算数という科目の特徴を挙げてみますと、
①必須科目です。算数ナシという入試は殆どありません。
②配点が高いです。「国語100・算数100・理科100・社会100」の均等型か
「国語100・算数100・理科50・社会50」という国算重視型の2パターンが代表的。
③特殊です。小学校で学習する内容だけで通用することは少なく、受験算数特有の特殊算や
図形・関数・規則性、論理的思考力が問われます。
④取り組みの差がでます。前提となる「知識」と、それを使いこなすための「定着」を目指す
努力が必要です。
⑤もっとも受験生間の得点差が大きい科目であると言われています。文章を読んで(図形を見て)
「これは〇〇を使って解くんだ!」と制限時間内で気づく力を養成する必要があります。
「算数が得意!」というお子様には2科目受験アリですが、やはり4科目受験の方が入試当日の
合格得点へのリカバリーがしやすいという傾向があることも事実です。もし算数で得点の上下が
あるようならば、国理社3教科でその分の補填ができますね。
受験に向けた科目決定は、夏休み後をおススメします。
4科目型で夏までしっかり学習をすすめ、過去問との相性も含めて科目数を考えるのが
よいと思います。
理科・社会の受験勉強は、受験のみならず中学進学後や高校でも活かせる知識が多いです。
4科目受験でがんばって知識を身につけておくことで、進学後の勉強にもプラスに働きます。
「まだ2月なのにもう受験の話?」と思うかもしれませんが、中学受験のカリキュラムスタートは
殆どが2月です。更に栃木県は11月から入試が始まります。
運動会と違うので、「勉強のフライング」は利点しかないですね!