「イエスマン」という好きな映画がありまして。
定期的に見たくなるんです。
配偶者と別れてから何事も消極的になり忙しさを理由に面倒なことは全て「No」と答えていた主人公が、友人に勧められたあるセミナーをきっかけに以後全ての問いかけに「Yes」と答えるようになった結果、人生が好転しより自分らしく楽しく生きられるようになる、といういわばサクセスストーリー&コメディ映画です。
映画なのでご都合主義的展開もあり、コメディなので全てに「Yes」と答え自分の意見を持たない所謂「イエスマン」への許容とアンチテーゼをあえて「イエスマン」になることへの礼賛で表現している箇所もありますが、総じてまず承認しそれに乗っかることからやってみないかい?というメッセージ性が強くあり、私は非常に好きな映画の一つに数えています。
この映画に出会ったのは学生の頃で、当時理想主義だった私はバカ正直に「なるほど」と納得してしまい、事あるごとに「Yes」の選択肢を取るよう心掛けて生きてきました。
同時に大学のゼミで「まずは疑い反論して見ること。反論の反論をしてみること。反論の反論へ反論してみること。そうすると思考が深まる」ということを学んでいたので、「Yes」と「反論」をどう処理するか真剣に悩んだこともあります。
さて、現在の仕事において「まずYesで答えること」「その後反論に反論を重ね推敲すること」と上記の思考を言わば同居させるよう心掛けています。
最初に否定してしまっては始まらない。
しかし思考を深めなければ実現可能性を上げられない、という考えに基づいた結果です。
リスクヘッジの面から言えば、無理そうなことは最初から受け入れないことがおそらく正しい。
安請け合いして後から窮地に追い込まれると多くの場合自分だけではなくお客様へもご迷惑がかかってしまう。
それは保守的な意味で正論ではありますが成長はしないとも思えますし、成長せずとも正しい行動とも思えます。
通常であれば。
今。
こどもの未来事業部は成長を超えた「超成長」が必要です。
そのためにはリスクがあっても成長できる選択肢を部門の決定として採択しなければならないシーンが多くあります。
そんな時は「イエスマン」の精神で突き進み、ダメなら後で何とかするという姿勢が突破口を開く可能性が高いように思います。
ということを「イエスマン」を見ながら思った次第で、心が折れそうになる時に見るのはやっぱり「イエスマン」というのが20年前から変わらない私は、「イエスマン」の販売戦略にまんまと乗せられているのかもしれません。
特に好きなセリフ
「世界は遊び場」