推薦図書

2024.09.24  kimijima

こんにちは!
ITTO上戸祭の君島です。

やっと秋らしい風が感じられる気温になってきましたね。
“秋”と言えば・・・やっぱり『読書の秋』!

でも最近は“読む”よりも“聴く”が増えてきました。
通勤時間の車中でaudibleで小説を聴くことが多いです。
ということで、最近聴いた小説を3つ紹介します。

①『かたばみ』木内昇
戦前、戦中、戦後を生きた元やり投げ選手の女性を中心に、人と人の絆を描いた作品です。
この女性、代用教員として子どもたちと接していくのですが、
ブレない自分の芯があるし、でも逆に繊細な心もあり…教育に携わる自分は学ぶところもたくさんありました。
登場人物の弱さがうまく表現されているんですよね。
主人公本人も、その旦那となる人も。
彼女の弱さとパワフルさと、また命や人の価値を、この小説からぜひ感じてみてください。

②『百年の子』古内一絵
これまた戦争を生きた女性が題材となったお話です。
(どうやら自分はこの時代への興味が強いようですね。)
出版社に勤めるも仕事がうまくいかず悩む主人公の女性(現代)が、
児童向け学年誌100周年の記念事業に携わることになり、会社のことを調べていくと、
祖母が同じ出版社で働いていたことを発見、祖母が出版社で何をしていたのかをたどっていくお話です。
とにかく壮大です。
女性や子どもが自由に生きれなかった時代の、それでも自由に生きる精神を持つこととは…。
アツくなる一冊です。

③『海が見える家』はらだみずき
大卒後就職した会社を1か月で退職した主人公(男性)が、
その翌日に父が亡くなったとの知らせを聞き、ストーリーが始まります。
社会一般の価値観は、それぞれにとって本当に正しいことなのか、
田舎暮らしをすることになった主人公が、周囲の人間や自然から考えていきます。
舞台は千葉県南房総市。
いつぞやか読んだ小説も、舞台が房総半島の先の方で、
「迷ったらロックな方を選べ!」という自由な気風をプッシュする作品でした。
房総半島の先には、自由があるのでしょうか。
高校生や大学生にもおススメの一冊です。

この3作以外にも、たくさん紹介したい本があるのですが…またどこかの機会で。

秋の夜長に、ぜひ読書を楽しんでみてください。

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